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Organic Cafe
ゆきすきのくに

“Organic Cafe ゆきすきのくに”は、カラダとココロとお腹を調えるオーガニック薬膳カレーのお店です。西荻窪神楽茶樓にオープン!

Organic Cafe ゆきすきのくに
WEBサイト

〒167-0042 東京都杉並区西荻s北3-16-3
西荻神楽ビル1F
11:30 ~ 21:00(20:30 L.0)
定休日 毎週月曜

井戸理恵子さんプロフィール

いど りえこ
ゆきすきのくに代表、民俗情報工学研究家。
多摩美術大学で教鞭を執る傍ら、日本各地の伝統儀礼、風習、歌謡、信仰、地域特有の祭り、習慣、伝統技術などの意味と本質を読み解き、現代に活かす活動を続ける。人間国宝や職人、科学者、神社界・仏教界の重鎮たちをネットワークし、伝統技術の継承に積極的に活動中。また映画・オペラ・アニメなどの時代考証、アドバイザーを務めるほか、ホテル、温泉施設、化粧品会社の商品コンセプト、デザイン、ネーミングなどに携わる。

『ゆきすきのくに』
www.yukisukinokuni.jp

Interview002

民俗情報工学研究家
井戸 理恵子さん

―井戸さんは、毎年旧暦五節句に合わせて、アエノコトというイベントを開催されています。アエノコト、という言葉は聞きなれませんが、これは一言でいうとなんでしょうか?
アエとは古く食べ物を指す言葉、コトとは小さい単位のマツリゴト。本物の食べ物を食べて、命を活かし、食べ物への感謝、 一緒に食べてくれる人たちとの時間を共有し、節供を楽しむ会です。

―アエノコトをはじめようと思ったきっかけはなんでしょうか。
携帯でのやりとりが中心となるバーチャルなネットワークが台頭しはじめ、リアルな、本当に信頼できる人たちとのネットワークを作っていく必要性を感じたのが2002年頃です。それから色々な催しを試み、いきついたのが今行っているアエノコトのスタイルでした。昔の日本人の生活に寄り添ったところで、ひとりひとりが軸足をちゃんと地面につけて生きられるような交流の場、それぞれの意識の中でなんとなくここに来ると安心感があるというような場を作りたいと思ったのです。神楽サロンで開催するようになったのは、2009年の冬至からです。次回の「重陽」の会でそれ以前までの会も含め、四十九回目を数えます。

―アエノコトでは毎回、雅楽の演奏が入りますね。
古来の音楽はすべて神事に関係していたといわれています。私たちのアエノコトも「本質的なマツリゴト」ですのでとにかく「本物」の音を取り入れなければと思ったのです。
人間は実は視覚よりも聴覚に影響を受ける度合いが大きいと言われています。今の日常に溢れている電子音の中で暮らしていると、本能的に不安感が増幅してくるそうです。それを払拭するために、自然界の音とつなげたいと思いました。雅楽の音は古代の人たちが自然界の四季の全ての音を模倣して作った音です。ですから自然界と同じように、始まりも終わりもありません。たまたまそこに身を置いた時に聞こえる音に出会うという感覚で雅楽の音も楽しんでもらえれば、頭ではわからなくても体で四季を感じ取れるようになるのではないかと思っています。

―まつりには深い意味がありそうですが、まつりの本来の意味とは何でしょうか?
まず、まつりの語源は“神様を待つこと”、すなわち「神待ち」です。そして、神様を待つ「まつり」の形は表面的にはいろいろあります。二十年に一度の神遷しのまつりから、年に一度の大祭、そして日々の家事=家祀りまで。でもまつり本来の意味に立ち返れば、その本質は一つであり、いつでも神様を迎え入れられる心と環境を整え、常に何が起きても大丈夫という状態を作っておくことにあるのです。そして、アエノコトを通して提案したいと思っているのが、正に「日々のマツリゴト」の大切さを再認識し、その作法を日本人が思い出す、ということです。

―日々の家事が、マツリであるというのは現代人にとっては逆に新鮮ですね。
神様を待つのに必要なのは、お掃除と料理と斎戒、つまり自らの心構えです。だから、毎日家の「マツリ」をするのは女の仕事。いつ誰が家に来てもいい状態にしておく。家をきちんと整えておくということは家に隙がない、ということです。隅々にまで「気が働いている」ので魔が入らない。要するに、家を整えることで「安心感」という形で、心の中にも魔が入らない状態を作るというのが家人の女性の役割として最も重要な事だったのです。
だから日常においても「家祀り」という「マツリゴト」は本来毎日すべきことだったわけです。
このように、「マツリ」というのは宗教的な感覚ではなく、むしろ「心構え」だと思います。掃除をして、料理をして、家族が美味しいものを食べて、体が整って、いつ人が来ても、「どうぞよく来てくださいました」と迎えられる。そこで新しい情報が入ってきて心が活性化していく。それがまつりごと、気構えです。ひとりひとりの心が整えば社会が整う。家庭の中が整えば、社会が整っていく。日々の生活によい循環を生み出す古くて新しい作法と考えています。

―最後にアエノコトで提唱されている「伝統の日常つかい」について教えてください。
これからを生きる日本人として、日本のことをよく知ることが大切だと思うのです。そこでその近道として、より多くの方に伝統を身近に感じて貰いたいと思っています。それは「職人の技術」を守り、技術を担う自然を守り、回り回って自らの生活を守るという循環だと思います。伝統の大切さを知って貰うきっかけになればと思い、そうした活動を続けています。

アエノコトとは?

アエノコトとは「節供を楽しむ会」です。
「アエ」とは古く食べ物を指す言葉、「コト」とは小さい単位のお祭りのこと。
つまり、体を活かす本物の食べ物を食べて、命を活かし、食べ物への感謝、一緒に食べてくれる人たちとの時間を楽しむ会ということで開催しています。
基本的に食材は無農薬、無肥料の野菜や穀物をはじめ、日本の伝統的な食材をメインにお食事を用意させていただいています。基本、わたしが一人で作っています。
他、東京北見会の幹事や友人たちに最終的な盛りつけ、飾り付け、温めたり、など、また、当日あり合わせて残った食材でも伝統的な日本各地のお料理、下ごしらえから出汁の取り方、などお手伝い頂いてます。一緒に作っていただくことで少しづつ料理ができるようになった人もいます。
興味が在る方はスタッフとしても参加いただけると嬉しく存じます。
翌日はみな体調がよいとおっしゃって下さるので今後もお料理をメインに日本の伝統儀式について、ふるいしきたりについてレクチャー共々イベントを考えて行きたいと思います。
尚、現在決まっているイベントとして、年間6回、雅楽の演奏については今後も執り行って参ります。
お楽しみに。